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Web Logの省略形がなぜBlogになるのか。Robotの省略形がなぜBotになるのか
ブログ(Blog)はWebとLogをつなげたWebLogの省略形といわれています。
でも、WLとかWeblなどと省略するならばわかりますが、Web+Logという語の構成をまったく無視してBlogになるというのは理解に苦しみます。
どうしてWebLogがBlogと省略されるのでしょうか。
ネットで調べても答えらしいものは見つかりません。
We Blogと分けて、私たちはブログするという意味にするためのダジャレのようなものという説があるようですが、いまひとつ納得のいく話ではありません。
ネット上には、きちんとした理由は見当たらないのですが、私には、おそらく答えはこれだろうと思い当たるものがあります。
誰も、以下に書くようなことを言ってはいないのですが、おそらくこれで正しいと思います。
答えは、「アメリカ人はBで始まる省略形が好き」だからです。
ビル・ゲイツ、ビル・クリントンなどという人物がいますが、実はこの「ビル」というのは正式な名前ではなく、いわば愛称です。
彼らの正式な名前はウイリアムです。
ビル・クリントンも、大統領の就任宣誓では、「私ウイリアム・クリントンは・・・」と言っていました。
アメリカ人には、日常で使われる省略形というか愛称が一般的に存在します。
トムはトーマスの省略形、マイクはマイケルの省略形です。
愛称といっても、日本で言うあだ名とは異なり、正式名称に近い使われ方がされます。
たとえば、安倍晋三首相を内輪で呼び合う時に、シンチャンと言っていたとしても、公式な会見やニュース報道などで、「安倍シンチャン首相は・・・」という言い方がされることは日本ではあり得ません。
しかし、アメリカのニュースでは、「ビル・クリントン政権は・・・」という言い方が普通にされます。
愛称を使ったからといって、失礼にあたるということはありません。
で、トムがトーマスの省略形なのはわかるとして、どうして、ウイリアムがビルになるのでしょうか。
Williamですから、Willになるというならばわかりますが。
実際にWillとかWillieと省略する場合もあるようですが、多数派はBillです。
結論からいえば、アメリカ人はBの音が好きなので、先頭の子音を強引にBに変えてしまうのです。
本来の名前などお構いなしに、先頭のWをBに変えて、Billにしてしまいます。
先頭をBで始めたいので、名前の途中にBがあれば、勝手にそこから後ろを省略形にします。
エリザベス(Elizabeth)は、ベスやベティー(Beth, Betty)などになりますし、レベッカ(Rebecca)はベッキー(Becky)になります。
なぜBで始めたがるのかはよく分かりません。とりあえず、Bは発音しやすい子音ではあります。
ただ、特定の音に関する嗜好性というのは、日本でもありますね。
たとえば、関西人は「ド」を好みます。ドあほ・ドけち・ド根性などですね。
「ド」が好きなので、マクドナルドも関西では「マクド」と省略されます。
(なぜか、「ク」の部分が高めに発音されます。)
とにかくBで始めたいので、Weblogは、その語の由来などは無関係に、B以降を取り出してBlogにされます。
BotがRobotの省略形ということも有名ですが、これも同じ理屈でB以降が取り出されてBotになるというわけです。