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スーパーLチカコンピュータと、FullRelay-11の動画を公開しました。
どちらもICを使わずに作った自作コンピュータです。
スーパーLチカコンピュータはMaker Faire 2015に出展します。
スーパーLチカコンピュータは、LEDを主として用い、DTLで作られたコンピュータです。
FullTr-11はトランジスタを用いて論理回路を構成していますが、これをDTLで作り、さらにダイオードをLEDにすれば面白いのではないかと考え、作成したのがスーパーLチカコンピュータです。
大量のLEDが点滅を繰り返して計算を行います。
論理回路の内部が可視化されています。
なお、DTLですので、LEDだけでつくられているわけではありません。
また、メモリをLEDで構成することはできないため、RAMやレジスタボードはFullTr-11と同じものです。
論理的な構成はFullTr-11と全く同じですので、命令セットも同じです。
FullRelay-11は、リレーで論理回路を構成したコンピュータ組み立てキットです。
真空管式コンピュータができる前に、リレー式のコンピュータがあったことを知識としてご存知の方は多いと思います。
FullRelay-11では、実際に自分でリレー式コンピュータを組み立てることができます。
809個のリレーがいっせいに動き、ガチャガチャと派手な音を立てて計算を行います。
これも、論理構成はFullr-11と同じですので、命令セットも同じで、同じプログラムが動きます。
リレーを用いたコンピュータを作っている人は、世界中に結構います。
ZUSIEや、ポートランド州立大学のPorter氏の作品などが知られています。
しかし、これらの既存のリレー式コンピュータでは、メモリにICを使っています。
リレーでコンピュータを作ると言っておきながら、メモリにICを使うというのはまずいだろう、というわけで、FullRelay-11ではすべての論理回路をリレーだけで構成しています。
CPUもメモリもリレーで作るキットです。
リレーを使うと、部品の数がかなり少なくなります。
たとえば、マルチプレクサーはトランジスタと抵抗で作ると部品数が10をこえますが、リレーだと1個ですみます。
その結果、FullRelay-11は、FullTr-11に比べると、はんだ付けの量がかなり少なくなっています。
完成したものが動作しているのを見ていると、結構楽しいコンピュータです。
ただ、クロックは2Hzですし、実用性はないといってよいです。
あくまでも、道楽・趣味の世界と思います。