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P36:この企業の創設者の1人で、科学プログラマ主任であるモニク・ロナには、レイクサイド・スクールの8年生に在籍する息子がいた。ゲイツと同学年である。ロナは、この学校のテレタイプマシンのことや、学校がゼネラル・エレクトリック社からコンピュータタイムを買っていることを知っていた。ロナの会社のセールスマンがレイクサイド・スクールを訪れて、担当者にCキューブド社からコンピュータタイムを買わないかと売り込んだ。とあり、1次文献と同じく、母親の関係でCCC社とつながったことが書かれています。
P36: ゲイツと数人の少年たちは、Cキューブド社のPDP-10のソフトウェアには、「イカシた」プログラムが山ほど隠されていることを発見した。
P36: すぐに、コンピュータの請求書は何百ドルにも跳ね上がった。
P36:「子供たちは時間に飢えていた」と、Cキューブド社の創設者の1人、ディック・ウィルキンソンは回想する。
P37:ゲイツとその他2、3人がPDP-10のセキュリティシステムを破って、Cキューブド社の会計ファイルにアクセスしてしまった。自分たちへの請求書を見つけて、コンピュータを使用した時間をかなり減らしてしまったのだ。
P37: 「私たちは、6週間、システムの使用を禁止する、と彼らに申し渡した」とウィルキンソンは語る。
P37: しかし、その後まもなく、ゲイツはCキューブド社にとって、それ以上の問題児となった。
P38: ゲイツは数日にわたって数回、自分のプログラムをロードしようとした。そのたびに、Cキューブド社のコンピュータは故障してしまうのだった。
P39:「われわれには、PDP-10の信頼性に問題があることはわかっていた」と、Cキューブド社で働いていたプログラマー、スティーブ・ラッセルは回想する。
P39:Cキューブド社は、ゲイツらのレイクサイド・スクールのコンピュータ中毒者に、システムをクラッシュさせてみる機会を提供した。交換条件として、彼らは無料で欲しいだけコンピュータタイムをもらった。夕方と週末、正規の顧客がコンピュータをオフにした後、Cキューブド社にやってきて、システムにログオンし、楽しむだけでよいのである。たった一つ必要な条件はといえばそれはシステムのクラッシュを引き起こした「バグ」を残らず入念に記録することだった。
P44: Cキューブド社は、1969年後半に経営が逼迫し始め、1970年3月に倒産してしまった。
年 | 月・時期 | 1次文献 | 本2次文献 |
1968 | 秋 | レイクサイドスクールでGE-635のコンピュータが使えるようになる | レイクサイドスクールでPDP-10のコンピュータが使えるようになる |
11月 | CCCのPDP-10が無料で使えるようになる | レイクサイドスクールがCCCのPDP-10を有料で使う契約を結ぶ | |
1969 | 1月 | ||
2月 | CCCのPDP-10の使用が有料になる | ||
3月〜5月 | CCCのコンピュータを有料で使う | ||
6月ごろ | CCCのPDP-10の使用が禁止される | 請求書の改ざんが見つかり、CCCのPDP-10の使用が禁止される |
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7月ごろ | コンピュータから遠ざかる | CCCのPDP-10が再び使えるようになる | |
7月末ごろ | (正確な時期不明)ビル・ゲイツがCCCのPDP-10をクラッシュさせる (正確な時期不明) CCCのPDP-10を無料で使えるようになる |
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8月 | |||
9月 | CCCのPDP-10を再び使えるようになる | ||
10月・11月 | CCCのPDP-10を有料で使う | ||
12月ごろ | |||
1970 | 1月・2月 | ||
3月 | CCCが経営破綻 | CCCが経営破綻 |
P37:ゲイツとその他2、3人がPDP-10のセキュリティーシステムを破って、Cキューブド社の会計ファイルにアクセスしてしまった。自分たちへの請求書を見つけて、コンピュータを使用した時間をかなり減らしてしまったのだ。という箇所は、会計ファイルにアクセスしたという部分は1次文献と一致する内容ですが、請求書を改ざんしたという部分は1次文献と一致しません。
P37:「私たちは、6週間、システムの使用を禁止する、と彼らに申し渡した」とウィルキンソンは語る。の箇所では、禁止期間が6週間となっており、1次文献から読み取れる4カ月程度と一致しません。