ビル・ゲイツ初期の経歴を再検証 --- Part35

• CCC社での作業が深夜まで及んだ時には、徒歩で帰宅していた。
• レイクサイドスクールでコンピュータが使えるようになって以降、ポール・アレンは高校生活を通じて常にコンピュータにのめりこみ続け、成績が急降下した。これに対し、ビル・ゲイツはコンピュータに触れていない期間がかなりある。このあたりが、ビル・ゲイツはハーバード大学という名門校に進学したのに対し、ポール・アレンの進学先がワシントン州立大学であったという差の一因かもしれない。
• ビル・ゲイツが、高校時代にワシントン大学のコンピュータを使ってネットワークをクラッシュさせたという話や、バッジを売って金もうけをしたという話は、事実ではないであろう。
• トラフォデータのビジネスでデモに失敗し母親に助けを求めたという話は、ある程度の事実をもとにしてビル・ゲイツの母親が話を膨らませて面白くして記者に語ったものであり、そのまま事実というわけではないであろう。
• 実機のアルテアを持たず、PDP-10上で8080のエミュレータを作成してBASICを作り、それが実際に動いたという離れ業に、特別なコツや道具があったわけではない。注意深くチェックしただけである。
• 実機がない状況でBASICに浮動小数点数演算機能を入れた理由は、1974年夏にワシントン大学の時間割作成プログラムを作成したときに使ったPDP-11上のBASICをお手本としたからであろう。
• ポール・アレンがマイクロソフト社を退社後にも株を持ち続けたのは、ビル・ゲイツが、ポール・アレンからマイクロソフト社の株を買い取る交渉時に買取金額をケチって交渉が決裂したためであった。