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P25:1969年1月にいよいよコンピュータの授業が始まると、2人はたちまちプログラミングの虜になった。これも、1次資料にかかれている内容と矛盾します。
P26:しかし、学校の年間予算は、2人の実験を支えるほど潤沢ではなかった。6カ月後、学校は2人の両親に、ゼネラル・エレクトリックへの支払いを一部負担してくれるよう頼みこむはめになった。まもなく両親の負担も限界に達し、2人の端末アクセスにストップがかかった。
P26: 2人の端末アクセスにストップがかかった。という記述の直後に、以下のように書かれています。
P27: しかし2人はまもなく、コンピュータが使いたいだけ使える意外な穴場を発見する。この記述は、時系列では、
P28:こうしてビルとポールは、マシンタイムをただで使うかわりに、PDP10ソフトウェアのバグ・リストや、クラッシュが発生した時の詳細な状況報告を定期的にCCCに提出することになった。
年 | 月・時期 | 1次文献 | 本2次文献 |
1968 | 秋 | レイクサイドスクールでGE-635のコンピュータが使えるようになる | |
11月 | CCCのPDP-10が無料で使えるようになる | ||
1969 | 1月 | レイクサイドスクールでPDP-10を用いた授業が始まる | |
2月 | CCCのPDP-10の使用が有料になる | ||
6月ごろ | CCCのPDP-10の使用が禁止される | レイクサイドスクールが用意したコンピュータの予算を使い果たす | |
7月ごろ | CCCのPDP-10が無料で使えるようになる |
P29:PDP10のユーザーは自分の名前とパスワードを入力したうえで、使う権限のある情報だけにアクセスできることになっていた。ところがビルは、悪意があったわけではなくチャレンジ精神から、パスワードチェックをすり抜ける方法を発見した。コンピュータのセキュリティ・システムをこうしてバイパスすれば、見る権限のない情報にもアクセスできる。しかし、のぞき見のスリルを楽しんだのも束の間、ビルのいたずらのせいでシステムがクラッシュした。CCCのエンジニアたちはかんかんに怒ってビルを叱り、コンピュータの使用権を取り消した。1次文献と比較すると、管理者パスワードを見つけ出したと解釈できる部分は一致しています。しかし、システムをクラッシュさせたとか、それが理由で使用権を取り消されたという記述は、1次文献と合いません。1次文献によると、課金情報を管理するファイルを見出したが、暗号を解くことはできず、不正に管理者としてログインしたことが発覚して使用権が一時停止になっています。
P29: こりないビルは、ワシントン大学のPDP10がサイバーネットにつながっているのに目をつけた。
P30: CCCではあんなことになったが、なんとかサイバーネットに忍びこんでみたい。
P30: ビルの計画は完璧に成功した。
P30: すべて計画通りに進行した・・・・・のだが、数分後、ネットワーク上の全コンピュータがクラッシュした。
P30: ビルはまた捕まった。
P30:今度の𠮟責はCCCの比ではなかったので、さしものコンピュータ熱もいささかさめて、もう2度とコンピュータには触れないと約束するほどだった。少なくともそれから1年、ビルは約束を守った。
P30:一方、ポール・アレン、リック・ウェイランド、ケント・エヴァンスの3人はCCCの仕事を続けて、PDP10ソフトウェアのバグをあぶりだしていた。